制度活用例

森林経営管理制度、森林所有者はどうすればいいの?

 まずは、当センターから森林管理に関するアンケート(意向調査票)が届きます。
 アンケートには簡単な質問がありますので、それに答えてください。

 例えば「あなたの所有山林は現在どなたが管理していますか?」「今後あなたの所有山林をどのように管理していくおつもりですか?」といった内容です。

 (アンケートは山林所有者の現在のお気持ちを伺うもので、このアンケートで委託等の契約が整うものではありません。)

アンケート
山林所有者のもとに届く意向調査票

現在皆さんが所有されている森林は今どうなっていますか?

 間伐などの手入れを行わないまま長い間放置されたスギ林は、枝が混みあって昼間なのに光が入りません。地面がむき出しで植物もあまり生えていないため、大雨が降ると表土が流れてしまい、災害の原因となることもあります。

施業前
施業前の写真

間伐したらどうなるの?

 間伐後の森林の様子です。間伐(将来性のある木を残し、見込のない木を間引く作業)した後は日光が十分に降り注ぎ、木の生長が促進されるとともに、下層植生が生育して土壌の流出を防ぎます。

 また間伐された木も有効に活用します。皆さんの身の回りで間伐材を使用した商品を目にすることはありませんか?

間伐後
間伐後の森林
間伐後
日光が十分に降り注ぎ、木の成長が促進されます

球果って?

 写真はスギの球果です。受粉してから成熟までに約1年かかります。

 スギの花粉が現在日本で最も多い花粉症の原因となっていますが、近年花粉の少ない品種が開発され、植林の苗木として推奨されています。

スギの球果
スギの球果

 こちらはヒノキの球果です。球果で有名なものはマツボックリですね。秋から冬にかけて茶色く、まるでサッカーボールのような形をしています。この中から種が飛び出します。

 ただ、自然に落下した種から発芽して森林に成長することは非常に難しいため、人の手で苗木を育て植林する森づくりが主流となっています。

ヒノキ球果
ヒノキの球果